診療案内
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当院では、院長の専門である消化器、内視鏡の検査・治療に力を入れております。当院の消化器内科では、主に口から肛門までの消化管(食道・胃・小腸・大腸)や肝臓、胆のう、すい臓などの病気を扱っています。
肛門科は、はっきりした自覚症状があっても場所が場所なだけに、女性は特に受診をためらってしまい、ひとりで悩んでいる方も少なくないと思います。実は、女性は妊娠・出産やホルモンの影響で便秘にもなりやすいため、おしりのトラブルになりやすいのです。
また、大腸がん、直腸がん、肛門がんなど、重篤な病気が隠れていることもありますので、お気軽にご相談ください。
下部消化管内視鏡を、大腸内視鏡と呼ぶのに対して、上部消化管内視鏡は通常、胃カメラと呼ばれています。現在の胃カメラは、デジタル化されていますが、昔の胃カメラは、フィルムカメラでした。現在は、デジタル化された電子スコープを、わかりやすく胃カメラと呼んでいます。胃カメラは小指ほどの太さの先に、CCDカメラが装備されており、その点は大腸内視鏡と同じです。胃の粘膜の一部を採取して、組織検査を行うこともできます。胃粘膜の萎縮、潰瘍や胃がんの診断だけでなく、ピロリ菌の検査にも威力を発揮します。食道や十二指腸なども調べることができますので、逆流性食道炎の診断などにも役立っています。
胃カメラを口から挿入すると、咽頭反射といって、喉を通過する際に嘔吐感が生じ、苦痛を感じることが多かったのですが、鎮静剤によって、その苦痛を緩和することもできるようになりました。更に、経鼻内視鏡も普及してきて、います。咽頭や喉頭も丁寧な観察をすることによって咽頭がんや喉頭がんも発見しやすくなってきています。
先端にCCDカメラを搭載した細い管を肛門から挿入し、大腸の内側を観察する装置が大腸内視鏡です。因みにCCD(Charge Coupled Device)カメラとは、電荷結合素子と呼ばれ、素子間を電荷がバケツリレーされて光信号を電気信号に変換する仕組みを持つカメラです。更に進化した大腸内視鏡では、弱くて青い光を投影し、反射したものをセンサーで感知する機能を備えています。これにより、血管の状態を浮き彫りにすることができるので、がん細胞の発見に寄与しています。
大腸内視鏡は検査器具としてだけでなく、治療器具としても機能します。ポリペクトミーといって、ポリープなどの病変部位に輪を引っ掛けて、引き絞り、焼き切る切除方法が可能となっています。薬剤を注入し、がん細胞を浮き上がらせ、内視鏡に内蔵された電気メスでがんを切除することもできます。これは粘膜下層剥離術と呼ばれる手術方法です。
大腸内視鏡は、大腸がんだけでなく、痔などの診断にも有効です。便潜血検査で陽性が出た場合や肛門出血などの症状を認めた場合はとても有用な検査です。鎮静剤の使用などによって体への負担を減らす工夫もされています。